【企業・転職者目線で解説】転職活動の進め方

転職解説

転職を始めるにあたり「これだけは絶対必要」なことを転職活動の流れに沿って紹介します!

電車の広告やテレビCM、ネット広告など様々なメディアで”転職”を推奨しています。
ある転職サイトの調査によると日本の転職経験率は6割以下、転職未経験の方も結構いらっしゃるんですね。

転職未経験だけどちょっと気になっている方に向けて、そもそも転職ってそんな簡単にできるの?皆はどうやって転職活動しているの?というような疑問を解決したいと思います。

けんた
けんた

私自身の転職経験に加え、人材業界や企業人事に身を置いた視点から転職活動のポイント本音でお伝えします!

転職の意思決定をしよう

いろいろな情報サイトで転職の方法は載っていますが、実は転職活動を始める前に意思決定をする事が結構重要です。

転職することをゴールにしてしまうと、それ以外の選択肢が見えなくなってしまいますので、転職を思い立ったら先ずは一度ゆっくり考えてみましょう。

転職するメリット・デメリット

転職理由の棚卸ですね。これは人によってさまざまです。
「職場の人間関係が嫌だ」「給料を上げたい」「新しい事にチャレンジしたい」など、面接をしていると「キャリアアップ」っていう言葉をよく聞いたりします。

でもそれって本当に今の仕事を辞めて獲得したい事なのか、極端な話、自分の今のキャリアを変えないと叶わないのか、転職で得られるメリットと失うデメリットを考える必要があります。

例えば人間関係を変えたい場合、社内の部署異動があれば環境が変わるかもしれないですよね。
新しい事へのチャレンジも副業など、転職以外でも選択肢があったりします。

場当たり的に転職を繰り返すと書類選考が不利になります。
企業側からすると1人採用するのに100万とかのお金掛けるので、採用した人には長く働いてほしいですよね。

転職歴多い方=離職リスクと考える企業は少なくないと思います。
3回以上で不採用にしている企業も実際にあるので、いたずらな転職は後々後悔に繋がります。

どうしても自分で判断つかなかったらハローワークでキャリアコンサルティングを受けたり、友人とかに相談するのも良いと思います。
キャリアの専門家じゃなくても話すだけで自分の考えが整理されたりするので。

よく転職エージェントで無料相談とかやってますけど、ほぼ確実に転職誘導されるので情報収集くらいにしておいた方が良いと思います。
別記事でも詳しく載せますが、転職エージェントは転職させてなんぼの商売なので。

家族と相談

人材業界では「嫁ブロック」という有名な言葉があります。
これは転職先の企業から内定が出たのに妻の反対にあって辞退…という悲しい結末。

なので転職エージェントの面談の中でも「パートナーさんには転職の事相談してますか?」とよく聞かれます。それくらい家族の影響力って強いんですよね。
なのでこの3つについては家族と事前に相談しましょう!

  • 収入
  • ライフスタイル
  • 勤務地

特に収入が大きく減る場合は要注意ですね。
折角転職活動がうまくいっても”鶴の一声”でふいになってしまうので。

ライフスタイルと勤務地(転居)なども事前の相談は必須です。
例えば子どもが出来たらどうするか、親の介護など仕事以外でも考えることって多くあるので、先ずは家族で話し合いの時間を設けましょう。

転職軸を決めよう

転職の意思決定が済んだら活動の準備を始めましょう。
今回の転職活動で叶えたい事や重要視する事を決め、転職市場での自分の価値と照らし合わせながら活動を進めていきます。

自己分析

自己分析とは今までの経験や感情から、得意なことや苦手なこと、どんな仕事が向いているかを確認する作業です。
業界や職種を決めるうえでとても大切な事なので、別記事で詳しく紹介します。

ここまでは新卒の就活でもやっている方はいると思うのですが、もう一つ大切なことが自分の市場価値を知る事です。

転職活動の最初の関門”書類選考”では今までの経験に価値をつけて評価されるので、自分の市場価値と大きく離れている企業や職種ばかりに偏ってしまうと全く相手にされず、無駄な労力を掛けることになります。

よく面接で未経験で職種に通じる経験が無いにもかかわらず、強気の年収提示してくる方がいらっしゃいますが「その年収の根拠は何?」と突っ込みたくなります。。

自分のスキル・年収から、転職が実現し得る条件を見定めることも大切だと私は思います。

情報収集

自己分析と並行して転職の情報収集も行いましょう。
特に興味のある業界や職種が未経験の場合、どんな働き方・環境かを調べることはギャップを失くすうえでとても大切です。

早期離職で傷ついた職歴は一生残りますので慎重に!

情報収集で一番信憑性が高いのは”友人や知り合いからリアルな仕事の話を聞くこと”です。
勿論企業によって状況は全然違うので、複数の方から話を聞くのが良いんですけど、実際それって難しいですよね。

なので私は色々な媒体を使って総合的な判断をする事をおすすめします。

  • 転職サイト
  • 転職エージェント
  • 口コミ
  • SNS
  • 企業の採用サイト

一つの媒体からだと情報が偏ってしまうので、幅広くリサーチしてメリットとデメリットを照らし合わせるのが個人的にはベストな方法だと思います。

履歴書・職務経歴書を作ろう

自己分析・情報収集が落ち着いたら書類作成に取り掛かりましょう!
応募に必要な一般的な書類は”履歴書”と”職務経歴書”です。

手書きで書いている方もいらっしゃいますが個人的にはデータで作る事をお勧めします!
修正が簡単ですし、採用担当としてもPC文字のほうが見慣れているので、よっぽど字に自身がある方以外はデータで作るようにしましょう。

JIS規格履歴書(職務経歴書)テンプレート”で調べれば無料でダウンロードできるサイトがたくさんあります。

※JIS規格とは日本の標準的使われている規格の事です(ざっくりした説明ですが…)

履歴書

履歴書は今までの経歴を書くだけなんで割とすぐにできると思います。

転職サイトや転職エージェントでも履歴書を作れるサービスありますが、採用担当からとっても見づらいのでJIS規格を使用した方が良いです。

写真は絶対に写真屋で、最低でも証明写真機を使うようにしましょう。
たまにスマホの自撮り使っている方いらっしゃいますが正直印象は最悪です。

けんた
けんた

個々だけの話、人気の職種では証明写真か否かで落とす時もありました。

冷たいようですが、画質の悪いスマホの自撮りだと”会ってみたい”とは思わないので。。

職務経歴書

職務経歴書は履歴書と比べて結構時間かかります。
今までの経歴を詳細に記載して、さらに自己PRも載せるのでしっかり時間を使って仕上げる必要があります。

書類作成に関しては”転職エージェント”がとても頼りになります!
担当によって当たり外れはありますが、無料で添削してくれるので使わない手はないですね。

ポイントは定量的な表現(数値で表す)で成果を記載する事です。
正直たくさんある書類の隅から隅まで全部見ているわけではないので、アピールしたいなら分かりやすく数字で書いてくれた方が採用担当としては助かります。

求人を見て応募しよう

書類を完成させ、応募できる準備が整ったら早速企業へ応募してみましょう。

求人は色々なところから見ることが出来ます。
代表的な探し方は主に4つ

  • 転職サイト
  • 転職エージェント
  • 企業の採用サイト
  • ハローワーク

その他にもSNSとか地域の情報誌とかにも掲載されています。

先ずは”転職サイト”と”転職エージェント”に登録が一番おすすめです。
大手の転職サイト(RやPで始まる企業さん)に登録すればかなり多くの情報取集が出来ます。

今や転職サービスは星の数ほどありますが、結局メインで使うのは2~3社くらいです。
情報が多くて見切れなくなるので、登録してもメールが鬱陶しいだけになってしまいます。

職種や業界に絞った転職サービスもあるので、ある程度求人を見慣れている方はそちらを見てみてもいいかもしれません。
ただ個人的な使いやすさは圧倒的に大手の転職サイトですね。

ハローワークは探しづらいし良い求人情報ないので微妙ですね。。
企業側の掲載無料なので気軽に求人が出せる分、あまり質が良くない印象です。

選考・面接の対策をしよう

応募からの内定までの流れはこんな感じが多いです。

  1. 書類選考
  2. 1次面接・テスト
  3. 最終面接
  4. 内定

今は面接1回とか面接確約とか、採用努力をしていて選考を簡略化する企業も増えてきてます。
そういうところは大体離職率が高い印象ですが…。

中途採用の場合は筆記試験はないところも結構多いです。
ただ面接を省く企業はほとんどないので力を入れるべきはやっぱり面接対策!

面接まで行ければほとんどの場合書類選考は合格済だと思いますので、裏を返せば経歴は受け入れられているという事です。
なので自分のキャリアに自身を持って挑む事が大切ですね。

今は採用難の時代なので、一時期の”圧迫面接”みたいなことはほとんどないです。
評判はSNSなどですぐ拡散されるので、企業側もそんなリスクは取らなくなりましたね。

とはいえ対人でのコミュニケーション能力や人柄を見られるので、準備は徹底するに越したことはないです。最低でも”企業の採用サイト”はチェックしておくようにしましょう。

けんた
けんた

古臭いかもしれないですけどビジネスマナーはしっかり見ています。

第一印象悪いと挽回難しいので挨拶とか、基本的なところは押さえておきましょう。

内定をもらったら

面接に合格したら企業からオファーレター(内定通知)をもらう流れとなります。
内容や様式は企業によってさまざまですが、一般的にはメールなどで通知されます。

まれに電話だけで受けるケースもありますが、トラブル時の証拠が残らないので必ずメール(書面)でもらうようにしましょう。

ほとんどの場合記載があると思いますが、この7つは確実に回収しましょう。

  • 雇用形態
  • 従事する業務の種類
  • 入社日
  • 給与
  • 休日
  • 就業時間
  • 勤務地

別記事でもまとめますが、条件確認は徹底して行うべきだと思います。
まれにですが求人とは違う条件、例えば「正社員だと思ってたら契約だった」というケースもあるみたいなので、最低でも7つの項目は絶対に確認するようにしましょう!

「細かく聞いたら嫌がられないか」と心象を心配する方もいらっしゃいますが、内定出た時点で選考は終わっているので関係ないです。

内定取り消しには訴訟リスクがあるので企業側も軽々には行えません。
むしろ条件の確認・交渉はこれが最後のチャンスなので、この機を逃す方がリスクです!

転職エージェントを介しての内定であれば、交渉も担当してくれるのでやりやすいですね。
なんなら転職エージェントの一番の強みは内定条件交渉なんじゃないかと思います。

まとめ

転職活動のおおまかな流れをまとめましたが、一番重要なのは転職軸を定めることだと思います。

軸がぶれてしまうと、別の会社に入ったとしても直ぐ同じような状況に陥ったりしてしまうので、迷ったリセットしてもう1回考えるのもアリです!

あくまで意思決定するのは自分自身ですので、転職しないという選択肢も忘れずに、皆さんが良いキャリアを築ければいいなと思います。